終活 事例

終活の失敗事例-⑤突然死に気づいてもらえなかった1人暮らしの女性

終活のよくある失敗パターンあるあるシリーズです。

フィクションですが、よくあるシチュエーションとオチなので、リアルに想像していただけるのでは?と思います。

自分や、身の回りのどなたかの状況と重ねながら読んでみてください。

【主人公の状況】

  • 夫婦:なし
  • 子供:なし
  • 親族:なし
  • 年齢:71歳
  • 終活状況:未対応

事例引用:「ひとり終活」は備えが9割

終活の失敗事例:CASE3

仲良く腕を組んで歩く老夫婦

※以下の事例は、「ひとり終活」は備えが9割 からの引用です。

両親をみとったTさん(71歳 女性)は1人っ子だったため、今度は自分の身の上を考え始めました。
両親の老後を一人で見てきたことからも、その大変さを人一倍感じていました。
その一方で、遺産相続については、自分一人が相続人だったことから、割とスムーズに進めることができました。とは言え、親の遺産を引き継いだものの、自分の財産については引き継ぐような兄弟や姉妹もいません。そのため、なにかあれば宙に浮いてしまうことがわかっています。
独りになった今、Tさんは終活をはじめることにしました。
どこから手を付けたらいいのかわからない也にも、とにかく身軽になった方がいいだろうと感じました。
まずは、相続した実家。今は自分が済んでいますが、親戚一同が集まることができるくらい広い家です。一人では持て余してしまいます。開放的なのはいいのですが、ドアや窓が多くて防犯上好ましくありません。
そこで、思い切って売却することにしました。売却に伴い、自宅の中の整理ができたのでスッキリします。
次に取り掛かったのが、通帳を整理することでした。働いていた時の付き合いで、要らない通帳を含め5冊の通帳を作っていました。それを生活口座のものと何かあった時の積み立て用にまとめ、2冊にまで減らしました。
不要な通帳がなくなり、また一つ身軽になった気分です。
あとは、両親の墓じまいでした。お墓に納骨堂を購入し、そこに当たらに入れてもらいました。自分も何かあればそこに入る事ができるので、気持ちがより一層楽になりました。
自宅を売った後のTさんは、公営住宅で部屋を借りて生活しています。固定資産税の支払いが亡くなり、自宅脳に定期的に家の修理の心配をする必要が亡くなりました。
これでようやく身軽になったなと感じていました。
Tさんは、まだまだ身体は元気なので、しばらくは公営住宅で独り暮らしをする予定にしています。どこか身体が不自由になったら、施設に入るなりしようと計画していました。
まだ公営住宅に入ったばかりで、近所の人もTさんの事を良く知らない人ばかりです。なんとなく気になるモノの、誰が声をかけるわけでもありません。
ポストの入り口からダイレクトメールやチラシが溢れ始めた頃、近くの人が異臭に気づきました。
季節は冬だったのですが、これまで嗅いだことがないような臭いがTさんの部屋からしてきたのです。
公営住宅の管理部に連絡をし、部屋を確認してもらいました。その後は警察が公営住宅に来て検視が行われました。Tさんは誰にも気づかれずに、ひとり、部屋で亡くなっていたのです。それも死後1ヶ月が経過した後の発見でした。


ひとり終活は備えが9割 book引用:「ひとり終活」は備えが9割

終活の失敗事例:解説

人差し指を立ててほほ笑むビジネスマン

失敗終活の伏線

このケースの失敗の伏線は次のとおりです。

  • おひとりさま
  • 体力も判断力も充分にあって自立できている
  • 他者の助けは不要と考えている

失敗終活の解説

Tさんに健康面への不安はなく、日常生活の助けは不要でした。

また、充分な判断力もあり、未来に起こり得るリスクに対して計画的に備えることができる論理的な思考の持ち主でもあります。

老後を過ごすだけの十分な貯蓄もありました。

そんなTさんの未来は平穏そうです。

ですが、おひとりさまにとっては生命線とも言える、重要な備えが足りていませんでした。

それが以下です。

【おひとりさまになくてはならない生命線】

  • 社会とのつながり

Tさんには貯蓄があるので働く必要はなく、職場と人のつながりはありません。

健康面の不安もないので福祉関係の方と接する機会もありませんでした。

結果、人と接する機会が圧倒的に少なくなったため、社会から孤立してしまっていました。

Tさんが社交的で友人たちと頻繁に交流する人だったり、ご近所付き合いを積極的に行う人ならまた違った結果を生んだかもしれません。

ですが、Tさんは新しい住居に引っ越ししたばかりでした。

新居でのコミュニティに加わる前に自宅で何かしらのトラブルにあい、誰にも知られることなく亡くなってしまったのです。

この事例を成功させる解決策

自活できているおひとりさまには判断力も体力もあるので、まだまだ自分一人で何でもできると思っています。

ですが、万一の事態はある日突然訪れ、自力ではどうにもできない場合があることを理解しておくことが重要です。

【突然身動きが取れなくなるケース】

  • 怪我:骨折、腰痛など
  • 病気:脳梗塞、心臓発作、インフルエンザ、風邪、肺炎など
  • 入院:緊急入院、手術入院など

高齢になると、何もないところで転んで骨折する、発作で倒れる、ただの風邪だと思っていたら、一気に悪化して動けなくなる、…なんてことは珍しくありません。

そんな高齢者の万一への最低限の対策とは、社会との接点をできるだけ持つことです。

【自活できるおひとりさまに必須の対策】

  • 地域行事や町内会に参加する
  • 趣味のクラブや習い事に参加する
  • 見守りサービスなどを利用する

万一のときに発見してもらったり、困った時に助けを求める環境を作るには、定期的な人との交流がとても有益です。

手っ取り早く交流の場を作るなら、町内会に参加したり、興味のある習い事や趣味のクラブに通うのがおすすめです。

人付き合いが苦手な方や興味の持てるコミュニティを見つけられない方は、見守りサービスを利用するのも有効です。

【見守りサービスとは】

  • 電話や対面で定期的にコミュニケーションを取ってくれるサービスです。
  • 自活可能な高齢者や子供の安否確認、孤立しやすい環境の方との社会とのつながりとしても機能します。
  • 身体や判断力が弱った高齢者につけるサービスだと思ってる方も多いですが、自活できる方向けのサービスです。
    ※判断力や身体が弱った方は福祉施設や医療機関のサポートを利用します。

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終活の失敗事例 まとめ

パソコンとパンフレットを使ってサービスを説明してくれる女性スタッフ

自活できる高齢者が特に気をつけてほしいのは、社会から孤立することです。

体力・判断力・資産があっても、社会から孤立すると孤独死のリスクが高まります。

対策はシンプルに、リアルな人との交流の機会を持つことです。

地域イベントや町内会に参加したり、趣味のクラブや習い事などに通うなど、出来る限り人と接する機会を持つようにしましょう。

人付き合いが苦手な方、興味を持てる趣味がない方は、見守りサービスなどを利用して、社会とのつながりを持つことが大事です。

終活に関するご相談や見守りサービスについてのご相談・お見積りは、お気軽にシニア身元保証協会へご連絡ください。

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